イギリスで就職する為の英語能力試験 

OETテストをご存知ですか?

 OETテストとはOccupational English Testの略で、イギリスでもここ数年の受験者数の伸びに合わせて、今、非常に注目されている医療英語テストです。

 NHS (National Health Service) とはイギリスの国営医療サービス事業をさし、外国人の医師・看護師等の医療従事者がイギリスで登録する場合には、医療技術とは別に英語力を証明するテストを受ける必要があります。

 少し前まで主力の選択肢だったIELTS(International English Language Testing System )というテストは、医療と関係のない分野から問題が出題される為、医療英語を修得するとは全く別に、政治・経済、ビジネス、工学系等のアカデミック英語を含め幅広く勉強することを強いられていました。

 これに比べ、OETはテスト内容が医療分野に特化されており、問題が医療従事者にとって慣れ親しんだ場面から出題されることに加え、このテストに合格したということは英語圏の医療機関で即戦力として働くことのできる実践的な医療スキルと英語力も修得したということを証明できるということで、イギリスの病院でも近年積極的に取り入れています。

 OETは、また医師、看護師、歯科医、栄養士、薬剤師、獣医師、放射線技師、理学療法士、検眼士、作業療法士、寮言語聴覚士、足治療医という分野別のテストとなる為、看護師が医師と同じテストを受けていた数年前と違い、それぞれのスキルを最大限にテストに活かすことができるのも魅力です。

 また、例え英語圏内で就職をすることはなくても、現場で実際に生かすことのできる英語のスキルを効率よく修得できるというのもOETが伸びてきた理由の一つだと考えられます。

 現在このOETを医療機関の英語の採用試験として受け入れている国は、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、シンガポール、ウクライナ、ドバイ、ナミビアであり、これからも増え続けることでOET修得後の就職の選択肢が今後とも増えることと予想されます。(2019年5月現在)

リスニング(約50分)

約40分の医療関係者と患者との問診の様子を聞きながら、その後に出題される質問に回答する。音声を聞いている間はメモを取ることができ、回答はそのメモを見ながら行う。(各専門分野共通問題)

リーディング(1時間)

医療関連の短い文章を読み、虫食いになっている文章を記入し文章を完成させる。また、長文の医療関連の記述を呼んだ後、設問に答える。(各専門分野共通問題)

ライティング(45分)

専門分野別問題紹介状、転院通知書、退院手続き、患者や介護者などへアドバイス等の手紙を書く問題。分野によっては苦情に対する回答を書くこともある。

スピーキング(約20分)

専門分野別問題2つのロールプレイを行う。渡されたカードに書かれた症状等を3分間で読み込み、その情報に合わせ5分間患者/患者の家族の役等を演じる相手に合わせ専門的な知識をベースに適切な応対が求められる。